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手抜き工事|雨漏り修理 新潟

 シルバーウイークの間好天続き、絶好の行楽日和でしたが、連休前に

「雨続きで工程が遅れてるようだし、連休中は晴れるみたいだから、現場を進めてもいい?」と職人さんから打診がありました。

 休みにも関わらず、職人さんが現場で作業を進めてくれました。9月に入り台風や雨の日が多くなかなか工程が進まないため、非常に助かりました。しかも2現場で、2組の職人さんが自主的に申し出てくれました。幸い2現場ともお客様も「休み中でも支障がないので作業はOKです。」といってくださったおかげでだいぶ遅れを取り戻す事ができました。現場で立会い、安全管理を念押し、進み具合の確認や施工上問題がないかなど確認しているとあっという間に休みは終わってしまいました。

 

 好天続きのシルバーウイークの間に、「世界的な自動車メーカーVWが、アメリカでクリーンディーゼルの排ガス検査で、コンピュータソフトの改ざんを行い不正に検査を通過させた」とのニュースがありました。アメリカだけで約50万台、世界規模で1100万台が不正なソフトを使用し検査を通った車と同じシステムを使っていると報道されました。ニュースを見る限り、明らかに検査を通らない車をごまかして通すために故意にした事であって、ミスや想定外のことではありません。リコールをし車を直すことも不可能でしょう。代償は高くつきそうです。

 雨漏り修理をしていても同様のことがあります。私たちが雨漏り修理させていただく現場では、雨漏りの大半が建築年数を重ねた結果、建築材料の経年劣化によるものです。次に多いのが単純な施工ミスと明らかな知識・技術不足による施工不良。

 しかし・・・1年に数件「故意に行った施工不良=手抜き工事」と疑われる現場があります。判断基準となるのは必要な工程、必要な下地をあえて減らしている。

本来入れなくてはいけない部材を入れない(もしくは間引いている)・・・

 屋根や外壁、防水材料などはメーカー、各種団体などによって標準施工要領なるものが定められています。施工する前の下地の状況や強度を確保するための下地や取り付けピッチなどなど・・・そして現在、住宅を新築する場合、ほとんどの物件が瑕疵担保保証制度に加入するため、瑕疵担保保証協会から示される施工基準を満たさなければなりません。この基準は施工不良をできるだけ防ぐために設けられた保証基準ですから(瑕疵担保証協会だって、保証料ばかり払っていたら成り立ちません)、施工基準通りに施工すれば問題は起きないはずです。弊社で新築に関わる工事として、ベランダのFRP防水がありますが、施工基準では防水層は2層にするよう明記されています。経験上、通常の戸建て住宅のベランダ(1.5~5坪程度)では防水層は1層でもきちんとした施工をすれば強度的にも問題はありません。防水層を2層にすることにより、手間も材料も多くかかり、建築費用に跳ね返ります。

 防水層が2層か1層か?は施工後にはほぼ外観だけではわかりません。手抜きをする方法は・・・もうお分かりだと思いますが、「防水層を2層で施工しました。」といいながら実は「1層で施工する。」です。

 防水材料のメーカーからのお話ですが、ある工務店さんより

「瑕疵担保保証制度に適用するために防水層を2層で施工するように指示したところ、1社の防水施工業者だけ施工のスピードが速い。現場で施工チェックをしてほしい。」と相談があったそうです。工務店さんの見習い監督の振りをして施工を盗み見ていたところ、防水層は1層だけの施工をしていたそうです。

・外壁、内装下地の胴縁が規定の間隔に入っていない。

・見えない部分の捨て水切りが入っていない。

・断熱材が入っていない。

 

などなど・・・現場で雨漏り修理を行ってみると明らかな手抜き工事が存在しています。故意にこのような施工をしているのであれば、代償は大きなものになると思います。施工後は見えない部分だからこそきちんとした施工を心がけることが、雨漏りをしない建物を造る基本だと思います。