新潟 雨漏り修理|雨漏りを止める技術 手抜きを見抜く技術
11月もあと数日・・・新潟は時雨の天候です。FRP防水、雨漏り補修、外壁補修など雨が降ると作業ができずチョッといらいらする日が続きそうです。
先週窓周りから漏水しているため修理のご依頼をいただき修理させて頂いたお客様に
「雨漏りは止まりましたでしょうか?」
と電話をさせていただくと、
「床と壁がぐっしょりぬれるほどの一番ひどい雨漏りのときは、風がものすごく強かったので、完全に止まったのかわかりませんが、風が無い時にチョロチョロともれていたのは止まりました。現在は壁も床もぬれていません。風が強く雨が降ったときにもう一度チェックしてみます。」
との事です。しばらく経過観察をしていきたいと思います。
さて勝視商事㈱では年間5~60件ほどの雨漏り修理をさせていただいております。
ここ2年を振り返ってみると
1.原因を完全に特定する事ができず、雨漏りが軽減したが止まらなかった。
・・・・1件
2.予算の関係で「とりあえず応急修理」(1~3年程度で再発の恐れありと説明の上工事)をし、1年~3年後に再発
・・・・1件
とほぼ雨漏りの修理は成功しています。
しかし今まで工事をさせていただいた中にも、新築段階の施工があまりにもデタラメで、外壁や屋根、サッシなど漏水部分を抜本から補修すると外壁などの全面改修まで必要な物件もあり、可能な限り漏水を遅らせる目的(お施主様に説明させて頂いた上で工事を行います。)で工事をさせて頂いた物件もあります。このような物件の場合、費用対効果を説明させていただき、定期的なメンテナンスが必要となりますが、TOTALで経費をかけないように補修します。
「手抜き工事」「新築段階でデタラメな施工」での雨漏りは深刻な雨漏りにつながるケースが多く、「施工段階でのごまかし」は数年で化けの皮がはがれ雨漏りが発生します。「手抜き工事」(あるいは根本的な施工技術不足)が厄介なのは、パッと見は普通の工事をしているように見えますが、一枚屋根や壁を剥がすと本当の姿「雨の進入を防ぐ基本がなっていない工事」が見えてくる事です。
ところが外見だけを取り繕った「手抜き工事」をしている・していないは、現場で漏水の状況をみるとある程度想像がつきます。板金(屋根・外壁)、防水工事は基本的に水を建物内に進入させないようにすることが目的で工事をします。雨を建物内に進入させないためには技術的基本があるのです。この技術的な基本をきちっとするとやはり手間がかかります。見てくれだけ取り繕えば当然作業時間は短くなります。一時は職人の手間賃が浮いて実入りが多くなりますが、数年後には雨漏りという形で返ってきます。
私は屋根・外壁の板金工事、ALC外壁工事、サッシ、内装などの工事会社に就職し現場管理をしていました。新卒の若造ではなかなか百戦錬磨の職人たちにはかないませんから、わからない事は納得するまで教えてもらいました。幸いな事にプロ意識の高い職人さんが多く工事の基本を一から教えてもらい、自分で納め方を考え、施工図を描き、職人さんに指示しても納得してもらえるようになりました。職人さんと一緒に屋根に上り施工をしたり、意見が合わずケンカしこともありました。家業の防水工事も学生の頃から夏休み、春休みに現場施工のバイトをして、施工方法を学びました。新築・リフォーム問わず、様々な現場で様々な場面をしかも1業種だけでなく複数業種経験したことが大いに役に立っています。
「デタラメな工事」「手抜き工事」で発生する雨漏りは、ありえない漏水の仕方をします。水が廻らない基本をきちんと工事していれば起こりえないのです。つまりは「手抜き工事」での雨漏りの仕方をみると基本ができていないのがすぐにわかってしまうのです。見えない部分を見る力・・・これが雨漏りをとめる技術だと思います。