雨漏り修理|新潟 瓦屋根雨漏り修繕
朝は好天の新潟市内でしたが、午後になると突然の大粒の雨が降りました。
本日雨漏り修繕工事を行っていた現場も、ちょうど昼休み中に雨に降られましたが、大粒の雨も昼休みが終わる頃には晴れ、幸い雨が降っても雨漏りをしないところまで工事が進んでいたため、何事もなく工事は終了いたしました。
本日の雨漏り修理の現場は「新潟の環境」、「日本の環境」の変化を感じられる現場でした。
築約30年ほどの一戸建て住宅 屋根は瓦葺です。
屋根の面と面が接する部分には谷と棟が出てきます。
山で言うと「棟」は尾根、「谷」は谷や沢の部分です。当然「谷」には雨水が多く流れます。
瓦も板金屋根も「谷」部分は流れる雨水の量が多いため特別に神経を使います。
「新潟の環境」の変化を感じるのはこの「谷」部分に劣化が進んでいるケースが増えてきている事です。
瓦葺の場合谷の部分は鉄板などの金属が使われます。
上の写真は今回の物件の「谷板」です。銅板が使われていますが、虫食いのようにところどころ穴が開いています。
折板や瓦棒などの板金屋根(縦葺)の場合、勾配がゆるく砂やホコリなどのごみがたまりやすいため、屋根が錆び穴が開くケースは良く見ますが、瓦屋根の場合、勾配がそれなりにあるため「谷」に流れる雨水は比較的水量が多く砂やホコリなどのごみがたまりにくくなり錆びが出にくくなります。
それにもかかわらず、腐食して穴が開いている・・・・
海風による塩害だけではなく、亜硫酸ガス(NOx, SOx等)を含む雨、いわゆる「酸性雨」の影響も大きくなってきている可能性があると考えています。
新潟の北西は海です。日本国内で発生した亜硫酸ガスによる酸性雨ではなく大陸からの影響が強いのではないか・・・と考えます。
ネットを見ると、中国の信じられないような環境破壊、公害のニュースがあふれていますが、もはや対岸の火事ではないような気がします。
環境の話はここまでにして現場では「谷」の銅板を撤去し、新しくステンレスの「谷」を敷きこみ、瓦を復旧し工事が完了しました。
谷の銅板を撤去後、下葺を葺き替中