樋改修工事の当たり年?
2012年1月~2月は非常に雪が多かったと思いますが、今年はそれほどでもなかった印象です。
雪が多い年は屋根に積もった雪が落ちる際に軒樋を壊すケースが見受けられます。
今年の1~3月に弊社へ
「樋を直してほしい!」
「軒樋から水が垂れてくる。」
「軒樋をチェックしてください。」
「塗装工事の際軒樋が外れているようなのでもチェックしてください。悪ければ交換してください。」
「内樋が切れているようで、雨漏りがする。」
等などと通常の年では考えられない数の樋に関するご依頼を頂きました。
一般住宅から工場、スポーツ施設、会社・・・1件を除きすべて樋を交換させていただきました。
交換・修理させていただいた樋のほとんどが昨年の雪によるものと思われました。
・軒樋金具の取り付けピッチが広く荷重に耐えられない。
・軒樋に泥が溜まり樋の役目をしていない
・軒樋吊金具のピッチが飛びすぎていて荷重に耐えられない。
・軒樋吊金具が錆て切れている。
↑築23年後の吊金具です。錆てボロボロです。
等など・・・建築当初からの問題点やメンテナンス不足等の原因が多いようです。
◎多くの軒樋、竪樋は塩ビでできています。紫外線で劣化し、割れたりもろくなったりしやすい素材です。最近は竪樋、軒樋共にステンレスの金具を使用するケースが多いので錆の心配は大分減りましたが、築年数のたっている建物は上の写真のように金具がさびている場合も有ります。
◎内樋からの雨漏りの原因に関しては多くは板金で作製した樋等が、建物の動きなどで切れたりするケースや、本来塩ビの樋を使わないような箇所に塩ビの樋を使用したこと等原因は様々です。雨漏りが発生している建物の多くは増築工事をされているケースが多いと思います。このような場合多少手間と工事費がかかりますが、下地を新たに作り直し弾性FRP防水で内樋を作製することにより雨漏りの心配が少ない改修ができます。
日頃からチェックをし、こまめにメンテナンスをすることで、大切な建物の寿命を延ばすことができます。暖かくなってきたことですし、ぜひ一度建物の周りをチェックしてみてはいかがでしょうか・・・