特別養護老人ホーム 西日対策結果
9月に入ってもまだまだ暑い日が続きます。
この土日に開催された少年サッカーの大会で、
「息子が、試合途中で具合が悪くなり、試合を途中で切り上げ早退させました。」
とおっしゃる保護者の方もいらっしゃいました。「最近の子どもは軟弱だ!」なんて声もありますが、「子ども」の原因だけはないような気がします。
私の子どもの頃と明らかに天候・気温が違います。私の子供の頃は35℃以上になる日はほとんどなかったような気がします。(ごく稀にフェーン現象で35℃以上の日があったようななかったような・・・)それにお盆を過ぎてしまえば、「酷暑」といわれるような日は少なかったと思います。
さて先週2回に分けて
「新潟県某特別養護老人ホーム西日対策」
http://158.199.144.93/archives/1184
http://158.199.144.93/archives/1194
のブログを書かせていただきました。施工最終日から約1週間、NTフィルム施工部分と未施工部分の温度計測をさせていただき、結果を比較してみました。
先方の許可をいただきましたので、結果を掲載させていただきます。
施設名称:「特別養護老人ホーム やすらぎの里」(新潟県三島郡出雲崎町)
計測期間:2012年8月24日~2012年8月31日
計測方法:NTフィルム施工部分、未施工部分の窓際から5cm離れた、同一条件となる場所に温度計を設置し計測。
エアコンの温度設定は27℃
(ただし8月24日は施工前の時間帯から設置)
≪計測期間中全データ≫
最大で11.1℃も西日による温度上昇を抑えることができました。
当然のことながら西日が差しこむ時間帯から徐々に温度差が開いていきます。
≪2012年8月28日:11.1℃の最大温度差≫
西日の影響を受ける14:00前後から徐々に温度に差が付いていきます。
NTフィルム未施工の窓際では、14:00~エアコンの設定温度より14℃以上暑くなっています。
西日の影響を受けない時間帯は温度差があまりついておりませんが、これは設定温度付近のため、エアコンの運転時間・吹き出し温度に差があると推測されます。
今回、西日対策の結果は十分発揮されたと考えております。
新潟県では、夏西日の当る方角に、冬北西の季節風が吹きつけます。今回の施工で冬場の省エネ効果も発揮してくれることと思います。
今後冬場の温度計測も行いたいと考えておりますが、冬場の計測方法がなかなか難しいため、これから十分な準備を進めていきたいと思います。