FRP防水改修の目安②
先日、経年劣化によるFRP防水層の補修を主に載せました。
何かと問題が大きくなるのは新築時施工不良があったケースです。
FRP防水は本来きちんと施工してあれば、防水層の強度は申し分ないため、よほどのことがなければ、防水層が破れ雨漏りをすることはありません。
しかしながら、弊社へ雨漏りのご相談をされたお客様のお宅にお邪魔してみると、FRPで防水してあっても雨漏りをしているケースが見受けられます。
先回のおさらいです。
①硬化不良(防水層がべたべたしている・柔らかい、トップコートがべたつく等)
②下地乾燥具合の不十分からくる、防水層の膨れ
③ドレン廻りの接続、施工不良による漏水
④サッシ周りのシーリング忘れ(施工予定なし?)
⑤防水施工の技術不足による防水層の割れ(防水層同士がうまく接着していない)
下地コンパネ乾燥不十分が原因で発生した防水層の膨れ
↓改修後写真
ここまで直せば安心です。
ドレンの接続不良・・・・パイプの断面が見えています。
こんなケースはすぐに改修工事が必要です。
ベランダ下に部屋がある場合、室内への漏水、天井裏のカビなど建物にとって一つも良いことはありません。
例えベランダの下が部屋でなくても、漏水の影響でベランダ裏の軒天が腐り、シロアリが2Fから発生していたケースもありました。
ベランダや屋根等から雨漏りがある場合、雨漏りをする原因が必ずあります。
その原因を徹底的に調べ、適切な対策を考え、補修をすれば、ほとんどの雨漏りは直せます。
経年劣化によるトップコートのクラックも防水層まで広がっていないか
トップコートをはがし入念にチェック!