新築 築年数の経ってない建物 雨漏りの原因|ベランダ防水 屋上
週末新潟市は桜の花が見ごろを迎えましたが、日曜日は北風が強く気温が上がらず花見日和とはいい辛い日となりました。本日も冬に戻ったような天候で、朝の出勤時間帯には、雪を乗せた車もちらほら見られました。
今回は新築、または築年数の浅い建物のベランダや屋上防水で雨漏りが起こった事例の原因をご紹介いたします。
勝視商事㈱では、屋上・ベランダ防水改修工事を多く手がけておりますが、もちろん新築住宅の防水工事も行っています。
極まれに、引渡しからあまり時間の経過していない時点で
「ベランダ(屋上)から雨漏りをしているので防水工事の再チェック御願いします。」
と連絡を戴く事があります。このような連絡を戴いた場合ベランダ、屋上の排水口をふさぎ、水張り試験などを行います。今までのところこの水張り試験の結果
「防水工事の不良が原因の雨漏り」はありません。
では何が原因なのか?
今までの経験では以下のようなケースが原因で雨漏りが起こっています。
①ベランダ~屋上の出入り口などのサッシ組立て不良に拠る漏水
ベランダや屋上には出入り口があり、大抵アルミサッシを使用している建物が普通です。「アルミサッシが原因?」と思われる方も多いかと思いますが、このアルミサッシ組み立てが悪いと簡単に雨漏りが発生します。これはベランダ・屋上の出入り口だけでなく、通常の窓周りでも発生するケースを多く見ます。
外壁が原因と思いきやサッシが悪かった・・・これは雨漏り修理のご依頼を戴いたケースでも数多く確認しています。
②笠木、壁の取り合い施工不良が原因の漏水
ベランダの手すり部分にあたる腰壁の上に笠木と呼ばれる部分があります。
住宅の場合、アルミ笠木か鉄板を加工した板金笠木がほとんどですが、この笠木施工が悪いとすぐに雨漏りが発生します。雨漏りに大きく関わる部分なのですが、皆さんあまり雨漏りの原因とは考えられないようですが(ベランダ防水と比べ直接関わる水の量が少ないからかと思います。)・・・アルミサッシが原因で無い場合はこの笠木も疑ってみる必要があります。室内に雨漏りしてくるほどもれているケースであれば気がつくのですが、極微量の雨漏りで何十年も気がつかないケースもあります。私がみた最悪のケースは極微量の雨漏りで、ベランダ腰壁の木下地にカビが生え、腐り・・・なんと2Fベランダの腰壁にシロアリが発生するまで気がつかなかった!という現場でした。
防水工事、アルミサッシ、笠木工事、どれも基本どおりきちんと施工
すれば雨漏りの危険性は大きく減少します。
きちんとした施工をするのは当たり前の事ですが、仕事を獲る為に無茶な安売りをしたり、職人を育てていなかったりしてきちんと施工ができない業者も多く存在する事も事実です。