雨漏り事例 新築時の施工不良?手抜き工事?
先週の雨が続き防水の改修工事、雨漏り改修工事などが施工できず・・・
非常にイライラする毎日を送っていましたが、今週は今のところ晴れの日が続き、何とか遅れを取り戻そうと社員一丸となって施工にあたる毎日です。
先日、新潟市内のお客様より「ベランダの排水口から雨漏りがするので見てほしい。」
とご依頼を頂きました。大雨の日に現場を確認させていただいたところ・・・
ベランダの真下に当たる天井のクロスに水がたまり水風船のようになっていました。漏れた水は壁を伝わり床にかなりの勢いで流れ落ちています。
すぐに許可を頂き天井のボードをはがしたところ
ドレンと排水の塩ビ管の接合部エルボから水が噴き出していました。
配管の交換を予想し、配管の施工ができる状態でお邪魔したのですぐに配管を切断してみたところ・・・
配管内にモルタルが詰まっています!配管がここまで詰まっていれば雨漏れするのは当然ですね・・・
引っ張り出してみると・・・・
養生か仮設の排水に使ったと思われるビニールの中からてんこ盛りのモルタルが・・・
配管内にびっしりと詰まっています。
この物件のお施主様は以前から
「排水口の奥にモルタルが見える・・・なんでだろう?」
と思い棒でつついたりしていたそうです。
こちらのお宅はベランダがタイル張りになっています。
ベランダ防水後に(おそらくFRP防水と推測します。)、ベランダの排水口(ドレイン)を養生せずにモルタルでタイルを貼り流れたモルタルがそのまま配管内で固まり漏水を引き起こしたと思われます。
建築に携わる人なら100人中99人は「あり得ない施工」「手抜き工事」というでしょうね・・・おそらく!
無駄なコストを省くため、外壁を傷めずに天井内で配管の交換を行いました。
天井内の断熱材もかなり水を吸っていたため交換です。
雨漏りが止まり1週間ほど天井裏を乾燥し、ボードの貼り替え、クロス貼り替えを行い施工完了です。
今回の物件は防水の施工状況(特に排水口周り)がタイル貼りのため確認できず、今後も漏水の可能性が0ではないため配管の真下に天井点検口をつけさせて頂きました。
「基本に忠実に施工する」「当たり前のことを当たり前にする」・・・とても大切なことです。